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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

09 るびーみたいなたいよう(ヒイロ:怜×沙耶)

2009-10-28-Wed-01:21
【さいごにきみとみるせかいがどうかきれいなものでありますように30題 】

(お題はオセロ様からお借りしました。)



09 るびーみたいなたいよう


(ヒイロノカケラ:怜×沙耶)
※微エロ注意






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「ねぇ、沙耶先輩。俺とセックスしませんか?」
「………え?」


 目の前には、言われている意味が理解できていないであろう、一つ年上の愛しい少女。
 己の後ろには、ロケーションたっぷりに、夕日が差し込む…ここで惜しむは、一昔前の木造の情緒たっぷりの教室ではない所。
 それでも、パソコンが並ぶ教室でも、それなりに雰囲気は出てはいる。
 揺らぐカーテン。
 微かに聞こえる、放課後残っている生徒の笑い声。
 それら全てを武器にして、怜はにっこり微笑んで…
「先輩。俺とセックスしましょうよ」
 もう一度、今度は少女の瞳を見ながら、怜はしっかと言葉を紡いだ。


 怜がその事に気がついたのは…いや、実の所、もっと以前より気付いてはいたのだけれど、その頃は自分が少女に対してこれほどの愛情や執着を持つとは思っていなかったのだから、たいして気にも留めていなかったのだけれど、それでも、いざ、恋人同士になってみると…少女の周りには、少女に好意を寄せている存在で溢れかえっている事に気がついた。
 とりあえず、大蛇凌を筆頭に、狗谷、鴉取…解り難いけれど、鬼崎もそうだ。犬戒は興味無いように見せかけながら、あの戦いを終えてからというもの沙耶に一目置いているという事は、誰の目にも明らかだ。
 今更、少女を他の誰かに取られるとも思えないし、彼らが進んでライバル宣言をしてくるようにも思えはしないが、それでも…
「…え?な…なに?怜…くん?」
「あぁ…先輩には解り難かったですかねぇ。じゃぁ、優しく言って、エッチ…しませんか?」
 まさしく、茹蛸。
 思わず吹き出しそうになってしまいそうになるのを必死で堪え、怜は一歩少女に近づく。
「そ、そうじゃなく…てっ」
「これでも難しいですかぁ。じゃぁ…ああ、実践すればいんですかねぇ?ね、せぇんぱい?」
 おそらくパニックになっているのだろう。
 開いては閉じ、開いては閉じ…とぱくぱく音を発する事なく繰り返される口の動きに、怜は堪えきれずに笑みを零す。
 あぁ、なんでこの人はこんなに可愛いのだろう。
 これだけ可愛いのだから、他の存在が目をつけるのも仕方がない事で……いや、惚れた欲目だとは解っているものの、それでも怜は気が気ではなかった。
 だから…と、言ってしまえば良い訳になるのかもしれないけれど…

 じり…と下がる沙耶を追うように、怜を一歩足を踏み出した。

 僅かに開いている出入り口の扉の向こう側は、人の気配はないけれど、少しでも覗き込まれれば見えてしまうだろう事は容易く予想出来…けれど…

「怜君っ」

 少女のこんな声は、滅多に聞かないように怜は思う。
 それもそのはずである。
 大事に…それこそ、綿で包むかのように大切に扱ってきたのだ。
 自分のほかにも、少女を知る全ての存在が、傷つけられぬように、意図せず…本能で少女を守ってきたのだから。
 だから尚更、怜は他の声も聞いてみたかった。
 焦る声。憤る声。その小さな唇で、【嫌い】と告げられたなら、きっと自分の胸は痛むのだろう。それなのに、それを告げて欲しいと望む自分も確かにそこに居て…
「…っ」
 ついには、向けられる背。
 本気で怯えているのだろう。走り出そうとする腕を簡単に伸ばした腕で捕らえ、窓枠に手をかける少女を背後から抱きしめる。
 可哀想に微かに震えている細い体。
「先輩。好きですよ?」
 囁くと同時に大きく揺れる肩。『本当に?』と肩越しに振り返る少女の眼差しが音にはせずに言葉を紡ぐ。
 好きならば、離して欲しい。
 好きならば、止めて欲しい。
 好きならば…
 嗚呼、けれど。
「好きだから、したいんじゃないですかぁ」
 先輩。
 笑みと共に言葉を零し、項を滑る髪を鼻先で掻き分けながら…まずは、l一つ。
「…っ」
 白い項に残る花。
 風に煽られ大きく内側に広がるカーテンは、窓の外を通る存在が居たとすれば、少女の姿を見せるのだろう。
 だからこそ…
「ね、先輩」
 舌を出し、皮膚を舐め、シャツの襟を軽く噛んでから頭を離す。
 だが、少女の腕を掴む掌も、窓枠と己の体で挟んだ少女の体も決して逃さず…
「ここで、エッチ、してみませんか?」
 もう片手を少女の太腿へと滑らせて…
「や、なっ!」
 その内側へと、指を…伸ばした。

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あとがき。

これ以上やると、ブログに載せられないので強制終了です。この後、めくるめく、言葉○○が繰り広げられます。…グレー慎司君と被るとかいうクレームは受け入れません(マテ)ちなみに、慎司君と怜の違いは、慎司君…グレーだけど、基本ピュア。珠紀が本気で嫌がったら、切なくなる系。怜…無邪気に攻める。むしろ、言い包める。基本Sだと思っています。
ちなみに続きは、沙耶視点か怜視点か…どっちにしても裏行き決定ですね。
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