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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

裸体。(緋色:遼×珠紀)

2010-02-08-Mon-02:46



【裸体。】

(緋色の欠片:遼×珠紀)


※このお話しは、以前、友人宅の絵茶の際に出された(というか、アミダで引き当てた)シチュ:裸、キャラ:遼のSSだったりします。
…何気に、以前書いたものと話しがかぶっていますが、微妙に違うので。
うん。微妙に違うので。
うん。微妙に……書き分けできない痛い子だと思って許してください。







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 実は、以前から興味があって。
 けれど、それは決して口には出来なくて。
 口に出したら最後、自分を追い詰めるだけだと解っていたから、だから…


 部屋の外では蝉の声。
 決して、涼しいとは言えない室内で、けれど、扇風機を回さずとも過ごせるその場所で、珠紀は遼がうつぶせで寝ているベッドの横に、何故か正座で座っていた。
 時は、夏休みに入って三日目の事である。
 一緒に宿題をやろうと電話をし、ならば、然程暑くならないうちにと、朝十時、宇賀谷家でと待ち合わせをしたのは昨日の話。
 机の上にノートを開き、待つ事2時間。待ち人来ず。更に、電話をしても出る気配も無いと来れば、もはや押しかけるしかないわけで。
「…でも、これは無いと思うんだよね」
 結局、彼の家まで着てみれば、自分が上がったのも気付かずに爆睡している彼の姿。
 普段、自分の匂い云々と言っている彼からしてみれば、それはとても珍しい事で、同時に……
「約束していたのに」
 零れた恨み言に応える相手は夢の中。
 このまま起こしてしまうのも良いけれど…

 繰り返すようだが、時は夏。
 室内ではそうでもないが、一歩外へと出れば、太陽の日差しが、ジリジリ皮膚を焦がすのだろう。
 つまり…そう。
 例え…例え、寝ている相手のお腹が冷えていたとしても、お腹を壊す事は無い訳ではないかもしれないが、それでも、冬場よりは断然危険性は減っている。
 体が冷えても、元から鍛えている彼の事だ。クシャミ一つでたいした事にはならないだろう…と、思う事にする。
 幾つか行為の正当性と、そして、危険性を頭の中で繰り返し。
「でも、来ない遼が悪いんだからね」
 それでも誘惑には勝てずに立ち上がる。

 そう。
 実は、珠紀は以前からやってみたい事があったのだ。
 それをするには、普段の彼はあまりにも危険で。
 一度、扱いを間違えてしまえば追い詰められるのは自分自身。
 だから…だから、今まで、やりたくて、見たくて、触れたくて。それでも必死に我慢してきた。
 けれど…
「……」
 手を伸ばす。
 片手はベッドの布団の上へ。
 もう片手は、そぅと、眠る彼の背に触れる。
 乱れぬ吐息と、動かぬ相手。
 寝息が零れるたびに揺らぐ髪が、見た目よりも柔らかい事を知っている。
 ふいに、触れたい衝動にかられるも、今の所は我慢して…
「……」
 次の目標は黒のTシャツ。
 ジャージから出ているその裾を、中指でそっと持ち上げて。
「…やっぱり」
 見えた皮膚は、自分とは明らかに違うもの。
 筋肉の筋に沿って出来る影や、触れれば弾力のある肌も。
 掌を更に入れ、甲で持ち上げもっと上へ。
 脇腹から背骨へ。背骨から更に肩へ。
 そろそろ止めないと。解っているのに止められない。
 興味。
 違う。
 欲求。
 近い。
 欲望。
 まさに、それ。
 最初は見たいだけだった。
 自分とは違うその肌を。
 自分を抱き締めてくれたとき、自分を包んでくれた時、それはとても安心し、癒されて、愛しく、蕩けた。
 けれど、そんな事を言ってしまえば、きっと、この遼の事だ。それだけじゃすまないと解っていたから。
 嗚呼、けれど…
 キシリと、腕の下で、ベッドのスプリングが音を立てる。
 止まらない。
 止まれない。
 見たくて、触れたくて、でも、それよりももっと……

「ぉい」

 くぐもった、声が、した。
 低い…低い、声が、した。

 ギシリ

 ベッドが音を立て。

 キシリ

 歪む、相手の背中。
 何故か、妙に喉が渇いて。

「もっと、見たくねぇのかよ」

 笑みの含まれる相手の声と…
 頬に触れる相手の熱に。

「…宿題…」
「後で、いいだろ?」

 紡がれる音に、頷いた。


 実は、以前から興味があって。
 けれど、それは決して口には出来なくて。
 口に出したら最後、自分を追い詰めるだけだと解っていたから、だけど…
 口に出しても出さなくとも、結局、見たら最後、触れたら最後、我慢できないのは自分自身。
 その事に、今更ながらに気がついた。


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あとがき。

手を出してみたら気付かれて、噛み付かれるどころか甘噛みされてメロメロなイメージです。
この後、めくるめく大人の世界が繰り広げられます(嘘)
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