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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

23 であえたきせきにありがとう (夏空:篠原×葵)

2010-08-21-Sat-22:48

【さいごにきみとみるせかいがどうかきれいなものでありますように30題 】

(お題はオセロ様からお借りしました。)

23 であえたきせきにありがとう

【夏空のモノローグ:篠原×葵】


※注意※

ネタバレ含みます。
このお話しは、思いつきのまま、プレイ後の感情のまま書きなぐった代物であったりしています。もはや、一人称なのか、二人称なのか三人称なのかも不明です。
それでもよろしければ、↓へとお進みくださいませ。


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 愛しいと、思った。
 愛しいとしか、思えなかった。
 この人は、何故、こんなにも僕を救うことが出来る言葉を的確に選ぶ事が出来るのだろうと、そう思った。

 いや…

 そこまで考えて、篠原はゆるりと首を横に振る。

違う。

 少女の瞳に見浮かぶのは涙。
 口元に浮かぶのは笑み。
 僕の告げた言葉に、この人は絶望しただろう。
 悲しみに胸を痛めたのだろう。
 だって、僕は貴女に告げた言葉を覚えていない。
 貴女から告げられた言葉を覚えていない。
 どれほど貴女から告げられた言葉が嬉しかっただろう。
 想像でしか実感できない。
 同時に、何度も忘れるであろう僕を見る彼女の悲しみを思い知らされる。
 そばに居てはいけない。
 彼女を悲しませたくは無い。
 だって…
 だって、こんなにも愛しいのだ。
 思い出は蓄積されず。
 ならば、想いも募る事もないはずなのに。
 それでも、29日をループするたびに。
 彼女の顔を見るたびに。
 記憶は無くても、心が彼女を求めた。
 だから…
 だから、僕は離れなければならないと。
 これ以上、離れられなくなる前に。
 貴女への想いを抱え。
 けれど、貴女を忘れ。
 そんな恐怖に心が壊れる前に。
 貴女から去られる前に、僕から離れようと…


 嗚呼、けれど…


 月が海を照らし。
 潮騒が穏やかな歌を奏でる。

 貴女を遠ざけるべく手は貴女を引き寄せ。
 貴女を突き放すべく言葉は貴女を求め。
 口角は上がる。
 瞼は閉じられる。
 絶望を感じていた胸は幸福に満たされ。



「僕は、この瞬間だけは、絶対に…覚えていたい」



 誓いの言葉は紡げない。
 そんな保障はどこにも無いからだ。
 けれど…


「僕は、覚えていたい」


 囁く音は、きっと貴女の耳には届かないのだろうけど。
 それでも…



 明日が来なければ良いと望むように、そして、明日が来ない願いが適った様に。
 何万…何億分の一だってかまわない。
 願い、そして適う事があるのなら、僕は願い続けよう。

 貴女と共に居た、この時が。僕の中で永遠のものであるように…



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あとがき


いやだって、篠原ルートボロ泣きだったんです。つい、書きたくなってしまったんです。
すみません。夏空はそれ自体が完成されているので、二次創作どうじゃろとかも思いましたが、我慢できなかったんです。
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