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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

新刊の見本です。

2011-01-31-Mon-03:02
そんなわけで、こんばんは。
先日、ラーメン博物館へと行ってきた朱音。です。
あれですね。ラーメンは良いですよ。あの、黄金の麺っ!黄金のスープっ!!!
ちなみに、朱音。は、塩派です。もう、水のまなきゃやってられんような、しょっぱいのが好きです。
…と、ラーメン談義をしている場合ではありませんでした。
そうです。新刊の見本です。

今回は無事に、アーメンノワール本と、夏空本(無料コピ本)を出せそうなので、ようやく見本をアップしたいと思います。

ちらと読んでみようかなぁというお嬢様は、このまま下へとオススミくださいませー







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philter


【 Philter 】

アーメン・ノワール クリムソン×ナスカ

■ おいしゃさんごっこ ■

より抜粋





「………」
 ノワールはその日、困っていた。

 それは、連日続く雨のせいで洗濯物が干せない…だとか。
 同じく、連日続く雨のせいで、買っておいた食材が日持ちしなくなったから…なわけではなく…いや、確かにそれはそれでまた困るのだけれど、でも、目前に迫っている問題はそんな事ではないのだ。
 もっと軽く…けれど、とても難しい問題で。
「やっぱり着なくては駄目…なのかな」
 ノワールは自室…とは言っても、ノワールがファームに転がり込んだ頃に与えられた病室であるのだが…のベッドに座り、けれど両腕を天井に向けた体勢で、誰にともなく呟いた。
 ちなみに、その両手にはピンク色の……そう、ピンク色の、以前、クリムソンからプレゼントされたナース服があるわけで…

『あぁっ。頭が痛いっ。君にプレゼントしたあのナース服を着てくれないと、また○○○○になりそうだよ』
※ちなみに、○○○○はネタバレになるため、伏せています。本の方はしっかと単語がのってます。

 ふいに、先ほどクリムソンから告げられたセリフが、たった今告げられた事のように脳裏に蘇っていた。

 連日降り続く雨。
 少なからず、天気に左右される患者数は、ここ数日めっきり少なくなっていた。
おそらく…だけれど、賞金首もハンターも、天気の悪い日は出かけない場合が多いのだろう。…と、ノワールは思っている。
 ノワールがバウンティアに居た頃は、雨だろうが、嵐だろうが、命令さえあれば狩りに出かけたが、己の意思で出歩く者たちにとっては違うのだろう。
レインがまだファームに居た頃は、雨が降りそうであれば髪が濡れるから出歩きたくないと、ファームから一歩も外に出なかったし、ノワールであっても、ネムレスを破壊し、再びこの場所へと戻ってきてからというもの、天気の悪い日は特に至急の用が無ければ出かけなくなっていた。レインのように髪や服が濡れるから…という理由ではないけれど。
 気が乗らない。上手く説明はできないが、それが一番しっくりとくる気がする。
 雨にどんな効果があるのかは、正直、ノワールも詳しくは知らないが、きっと、そのような電波なりなんなりが出ているのではないのだろうか。
 だから…なのかもしれない。
「……ピンク」
 瞳に映る色に瞬いて、ノワールはナース服を持ち上げていた腕をゆっくり下ろす。



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apocalypsis



【 Apocalypsis 】

夏空のモノローグ 沢野井×葵 (無料コピ本)




 ああ、雪が降っている…


 空を見上げれば曇り空。
 太陽が大地に落ちた夜とは違い、日中だからこその大気に今にも溶けそうな白い雪。
 触れればソレは確かに存在はあるものの、周囲に同化するその色を瞳に捉える事は困難で、それでも葵は空から落ちてくるソレを掌で受け止めながらそんな事を考えていた。
 わざわざ口に出す事はしない。
 そんな事は、この場所。
 繰り返す7月29日の中でありながら、唯一季節の巡る特異点に足を踏み込んだ瞬間に、誰でも気づくだろう事だったから。
 目の前には、つい先日…けれど、同じ7月29日に恋人になった沢野井宗介の姿があり、その向こう側には、やはり葵が居る場所と同じような白い景色が広がっていた。

『君に告げなければならない事がある』

 そう告げられて、彼にこの場所へ呼び出されたのは一時間ほど前の事である。
 その時の葵は家に居て、これから学校へ…と扉を開けようとする、まさにその瞬間であった。
 鳴り出した携帯。表示された発信者の名前。通話ボタンを押せば、今から来て欲しいと告げられ、学校に行くべく足はこの場所へと向かっていた。
 もちろん、特異点とはいえ葵自身はこの場所がどの季節に通じているかも解らなかったわけだから、今の服装は夏の制服そのままで…
「部長さん」
 寒いです。
 と続くべき言葉は、僅か視線を横へとずらした場所にある、本来あるべきはずではないものの存在にピタリと止まる。
形だけ述べるならば、それは巨大なストーブのようなもの。しかも、ファンヒータータイプである。
 温風が出る場所によく似た部分が自分達の方を向いている所を見れば、決して言ってはいけない単語に『寒い』もしくは、それに類似した単語が入っているだろうと容易く予想がついてしまう。
 葵は鳥肌の立つ腕を隠すように後ろへ回し、やはり、夏服で目の前に立つ相手を再度見つめた。



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アーメン・ノワールは、ピンクのナース服を本編で見た瞬間にどうしてもノワールに着せたかったために書いた品です。一冊の本の中で、3つのお話しが入っているわけですが、それぞれが独立してはいるものの、全体を通して一本のお話しになるように書いてみました。

夏空は、最初は部長がチョコを欲しがるお話しだったのですが、最終的にバレンタイン関係ないシリアス風味になりました。でも、個人的には満足な品です。全クリをして、真実を見ていないと意味が解らないという、なんとも不親切な作品に仕上がりました。

興味のあるお嬢様は、当日、り05まで来ていただけたら嬉しいです。
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