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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

【クリスマス企画】 秘密の花園。

2007-01-14-Sun-01:38
※このお話しは、以前企画いたしました
『クリスマスの一場面。
 窓から見えたクリスマス風景、あの子の心情をチラ見しちゃおう企画!!』
に参加していただいたお客様へ、頂いたシチュを元に書かせていただいた品でございます。


カップリング:祐一×珠紀



【秘密の花園】




「ゆ…祐一先輩?」
 裏返る声。
「何だ?」
 落ち着いた声。
「その、お、怒って…ますか?」
 戸惑う声。
「怒る?珠紀は、怒られるような事をしたのか?」
 笑みを含む声。
 明らかに違う、自分と相手の立場に珠紀は真っ白になりそうな思考をなんとかその場に押しとどめた。
 何故こんな事になってしまったのか…
 顔の両サイドに置かれた腕。
 覆いかぶさる相手の体。
 優しげな笑みを浮かべているにもかかわらず、その笑みがどこか恐ろしく感じるのは、珠紀の気のせいではない…はずだ。
 原因はわかっている。
 皆で集まったクリスマスパーティー。
 その後に控える二人きりの時間のために………その、力を入れたのだ。
 見た目はもちろんの事、万が一を期待していたわけではないけれど、それでも…もしかしたらと、見えない所まで。
 一般的に、勝負なんちゃらと呼ばれるものは、両サイドにリボンがついていて……




 異変に気づいたのは、ケーキを取りにいこうと腰を上げた瞬間。
 しゅるり…と、耳を済まさなければ聞こえぬほどの、小さな音。
 一瞬にして下がった血の気。
 力の入る内股。
 いや…確かに張り切ったのは事実。
 しっかりと、確認しなかったのも自分。
 だって…まさか…まさか、可愛いと思っていたその下着が、まさか紐パ……だなんて……
 咄嗟に、スカートを抑え、視線を扉の方へ。
 頭を駆け巡るのは、幾通りもの逃げ道。
 その中の一つ、トイレへの道を歩もうと腰を上げ…………
「うそぉ………」
 頬に集まる熱。
 甘く見ていた。
 そう、その威力を。
 かろうじて、腿でとどまるその物体に中腰…という、なんとも情けない姿で動きを止める。
 己の異変に気づいたのか、一つ二つと視線が向けられ…
「ゆ……」
 思わず、呼びそうになる名。
 だが、それは一言目を発した所で止まり…
 「どうした?」
 それでも、かけられた声。
 助けを求めたい。
 いつもならば、考えるまでもなく相手の名を呼んだだろう。
 だが………
「具合でも悪いのか?」
 かけられた声は優しい。
 肩にまわされる手。
 覗きこまれる眼差しから、視線を反らす。
 

 …知られたく……ない……


 知らなかった事と言えども、こんな………

「珠紀?」
「な、なんでもないですっ」
 無理に作った笑顔に、祐一の眼差しが細められる。

 …ばれている。

 嘘だと、気づかれている。
 それでも………

「無理はするな」
 引かれる手。
 進む足。
 嫌な汗が背を伝う。
「っ、せんぱ………」
「そんな顔色をしていながら、大丈夫なわけ……」


「……あ………」


 誰の声なのだろう。
 真っ白になった思考に、ぽつりとそんな疑問が浮かんだ。
 静まっている室内。
 原因…
 そんなものは知っている。


「た……珠紀さ…」
「っ、きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 ひらひらと床に落ちた白いレースのそれは……………

 折れた膝。
 真っ赤になる顔。
 気づかれた。
 いや、気づかれないはずがない。
 かろうじて、美鶴の声は聞こえたが、室内は水を打ったように静まり返っていて……

「見たのか?」

 上から落ちてくる声。
 視線は変わらず、珠紀に向けられたまま。
 だが………

「見…見てねぇっ!」
 返ってきたのは、全く別の方向から。
「珠紀の紐パンなんざ、俺は見て…」
「っ、真弘先輩、アンタ、馬鹿ですかっ!」
 
 いつもならば、笑みを誘う真弘と拓磨の漫才コンビ。
 だが、今日に限り…誰一人として笑みを浮かべる事はなく……
 そう、声をかけた張本人。
 祐一を除いては……


「珠紀は、具合が悪いようみたいだ。連れて行く」
 ばればれの嘘。
 具合が悪くないのは、皆承知の上だったが、誰一人として突っ込みを入れるものはおらず…
 浮かび上がる珠紀の体。
 姫抱きにされ……そして……



「何を考えている?」
 変わらぬ笑み。
 一見して無表情に見えるその表情が、実は解りづらいものの、様々に変化する事を珠紀は知っていた。
 だが……
「な…何も、考えていないですっ」
 こんな笑い方は見たことがない。
 きらきらと光る金色にも見える瞳。
 優しい色を映すそれが、今は……
「珠紀、嘘をついてはいけないと、教わらなかったのか?」
 甘い響き。
 喉元に触れる唇。
「せ、せせせせせんぱいっ」
 くつくつと零れる笑い声に、肌を擽られ、思わず首をすくめる。
「それとも、見られていないと落ち着かないのか?あんなものを履くくらいだからな」
「ち、違いま…っ」
 向けられる眼差し。
 怒っている。
 そう、怒っている。
 意地悪な言葉と、行動と…
 それ以上に、その眼差しが…
「…っ、い、いつもは普通のなんですっ!本当ですっ、今日はたまたまっ」
「たまたま?」
「そ、そう、たまたまなんですっ。最初、リボンだって思ってて、べ、別に紐が好きなわけじゃっ…っ」
 深まる笑み。
 そして……
「…もう、黙って」


 更けていく夜。
 その日から、珠紀が下着を着用するたびにリボンを確認するようになったのは…言うまでもない。

===================================================
あとがき。

危うく、おおやけに出せない作品になりそうだった品物だったりします。
この祐一先輩は、少し性格がアレな感じで、何故か…というのは、やはり怒っているんでしょうね。
おそらく、本人も自覚なしの怒り。
何気に、普段穏やかな人が嫉妬すると、それは萌え…(ゲフゲフ)…ではなく、恐ろしい事になりそうな予感が。
…ちなみに、怒っている祐一先輩のエロは…(自主規制)


↓より、かりゅん様への私信になります。




かりゅん様、今晩は。
メールと、そして感想っ!有難うございますっ。メールにてお返事しようか迷った結果、こちらにお返事させていただきました。
SS、喜んでいただけたようで、本当に良かったです。
あれですよ。祐一先輩は、動揺しすぎて、逆に見た目に落ち着いたように見えるタイプではないかと。
プツリと何かが切れた瞬間、Sな一面がっ!!(妄想しすぎ)
…て、かりゅん様っ!倒れちゃだめですっ。血なら私の妄想菌たっぷりの血をっ(迷惑)
えっと、その後のエロは、あれです…すごく、ねちっこい、もう、少女小説の域を出そうなエロになりそうなんで、自主規制していたりするのですが、それでも宜しければ、ぜひぜひ、また、書かせてくださいませー。
きっと、珠紀は立てないくらい…(げふげふ)
かりゅん様のお言葉、それこそが、私にとっての宝物です。
これからも、見捨てず、また、遊びに来ていただけたらとてもとても嬉しいです。
今回は、本当にメール、有難うございました。
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COMMENT



Re: NoTitle

2009-01-31-Sat-20:19
如月さまへ。

こんばんは、はじめまして^^
如月様は祐一先輩が一番お好きなのですねっ!あれです。祐一先輩は普段、穏やかで天然エロだけれど、珠紀が絡んでくると、あのままにオーラが黒…じゃなく、闇色になるのではないかと思うのですよっ!
また、ぜひぜひ遊びにきてくださいませ^^コメント、ありがとうございました。

NoTitle

2009-01-27-Tue-23:54
こんばんは、初めまして。初めてコメントさせていただきます。
私は祐一先輩が一番好きなので、このお話はとてもよかったです!黒い先輩最高(笑)普段白い人が黒くなるのはいいですね。
またいろいろと読ませていただきます。

私信 (mgr様とかりゅん様へ)

2007-01-16-Tue-23:54
mgr様へ。


おひさしぶりですーっ!!というか、うわ、見に来てくれたんですね。私は元気ですよ。
仕事では、とりあえず落ち着いてきたんで、多少山あり谷ありだったりしますが、のんびりやらせて貰っております。
ただ……○科よりも、忙しくない…いや、忙しいんですが、対話がほとんどのため、運動不足になります。
久々にホールをダッシュしたいですー。
ちなみに、ご飯4杯はお腹壊すと思うので、3杯に抑えておいてくださいませ(笑)
緋色の続編は、もしよければ、また、代わりに注文しておくので、ご入用の時は、ぜひぜひご連絡くださいねー。
ではでは、mgrさまも、元気に、風邪などひかないようにしてくださいませ。
コメント有難うございました。


かりゅん様へ。

コメント有難うございます。
や、もう本当は、いただいたメールにお返事返しては迷惑かも…とか、思いつつも、私信書かせていただきました。
気づいていただいて嬉しいですー。そしてそして、喜んでもらって、もうっ、私こそ鼻血が……
…て、かりゅん様っ!妄想菌培養してしまったら、私の仲間ですよっ!!いいんですかっ!?仲間になちゃいますよ!!
…もう、返しませんけどね(ニヤリ/悪人)


祐一センパイのその後は、気張って書かせていただきます。…て、ど、どこまで書いていいのかっ!!
何か、私が書くと、男性向けみたいになりそうで、何気に怖い…というか、何というか…
こう、何とか…訴えられない程度にっ(笑)

あれですね。好きなキャラが夢に出てくれるのは嬉しいですが、どうせなら…緋色的な夢だったら良いのに…と、思わずにはいられませんよね。
せめて、一緒にお昼を食べる夢とかっ(というか、私が見たい)
ではでは、最後になりますが、コメント本当に有難うございますっ!
かりゅん様も、お身体には気をつけて、また、宜しければ遊びに来てください~

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2007-01-16-Tue-00:12
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2007-01-15-Mon-17:34
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