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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

秘密の花園。-番外編- 拓磨と真弘の苦難。

2007-01-17-Wed-02:39
注意書き。

このお話しは【クリスマス企画】秘密の花園。の番外編であります。
だからと言って、決して、祐一センパイと、珠紀のラブラブ話し…ではありません。
あくまでも、このお話しのメインは拓磨と真弘センパイです。
この二人が揃っていて、題名からしてシリアスに出来るはずもありません。
拓磨格好良い!真弘先輩格好良い!を崩しまくりな上に、見たくもない男の子の事情が入っていたりします。キャラ壊れに我慢できない方は、止めた方が良いです。
しかも、プロットは出来ているのに、何回も書き換えて、結局微妙かも…とか、思ってしまっていたりします。
読んで、きっと後悔するかもしれません。


それでもよろしければ…↓より、はじまりはじまりー




【秘密の花園。番外編-拓磨と真弘の苦難-】




 この人は、何故こんなにも迂闊なのだろう。


 それは、拓磨がかつてより真弘に対して何度も何度も、それこそ、数え切れないくらい感じた思いだった。



 時は12月26日。
 午前3時半。
 あの、嬉しくも恐ろしい、【珠紀の紐パンが落ちちゃったよ大事件「クリスマス企画…秘密の花園 参照」】から数時間後のお話である。




「………なぁ」
「何スか」

 場所は、宇賀谷家、大量にある客室のうちの一室。
 拓磨と真弘用にと設えたその部屋に二人はいた。

 皆で集まったクリスマスパーティー。
 とある事件が置き、なんとはなしに解散になり、各々の部屋へと引っ込んだ。
 もちろん、この部屋の主…拓磨と真弘も例外ではなく…

「………なぁ」
「だから、何スか」

 口を開いては閉じる。
 訪れる沈黙。
 お互いに、言いたい事は解っていた。


 脳裏にチラつく影。


 真っ赤な顔をし、どこか怯えたような眼差しの少女。
 スカートを握る指は思いのほか白く、泣いているのではないかとすら思うほどに、細い両肩は、更に小さくなっていた。

「………………ヤベェよなぁ」

 ぽつりと呟く真弘の声。
 胡坐をかいた両足の膝が揺れ、視線が天井へと移る。

 ヤバイ……

 そう、それが今まさに二人の心情だった。
 こびりついたように脳裏から離れない、一人の少女の姿。
 ぐるぐると繰り返されるのは、祐一に連れられて…いや、正確には攫われてなのだが…去っていく少女の顔。
 一応、誤解のないように言っておくが、決して、それは珠紀が紐パンを落としてしまい、そのパンツに、げへげへとしていたせいではない。
 少女に好意を持つものとして、漂う色気にあてられたのだ。
 決して…
 自分達には、決して見せない表情。
 

「おい、眠れるか?拓磨」
「…………余裕で」
「嘘つけ」


 いかんせん、二人は健全すぎた。
 大蛇ならば、大人の余裕で完全に自制できるだろう。
 慎司ならば、珠紀を神聖なものとしているフシがあるためか、必死に忘れようとするだろう。
 遼ならば、溜まった分を外ではらしてくる事があるかもしれない。
 だが……だがである。
 拓磨と真弘。
 この二人は、良くも悪くも青春を地で行っていた。
 忘れるには勿体なく、だからといって、R指定な事をする気にもなれず…
 つまりは、煩悩が退散するまで、こうして無駄な時間を過ごしていたわけなのだが…


「ぁー…クソ、忘れられるかよっ!なぁ、拓磨」
「や、俺に振らないでください」
「だいたいなぁ、白っつーのがいけねぇと思わねぇか?」
「……センパイ」
「これが、黒や紫や赤だってーなら、夢だったで片付けられるんだよ」
「確かに…アイツは履いてそうにないッスね」
「だろ?けどな、白っつー、あの、リアルさが……だ」


 しつこいようだが、午前3時半。
 眠気のピークを過ぎるこの時間は、妙にテンションが上がる。…らしい。
 もちろん、二人も例外ではなく………


「そこで…だ、俺様は考えた」


 だから、アホな発言が出てしまっても、それは決して二人のせいではなく、時間のせいである。


「珠紀に、これからは原色のパンツだけ履いて貰っちゃどうだろう」


 一本立てられる指。
 もちろん、真弘の眼差しは真剣である。
 それは、拓磨も同じ事であり…


「そうスね。そうすりゃ、俺たちも、こんなに動揺しないですみます」


 しかし、二人は忘れていた。
 

 今回、この事件が起きてしまったのは、珠紀が生まれて初めて履いた紐パンのせいであり……
 こんな事が起きた以上、彼女が紐パンを履く事は決してないだろうという事に。

 そして………



「ずいぶんと、楽しそうな話しをしているな」
「楽しい?馬鹿言うなよ。こっちは、せつじ………」



 止まった言葉。
 動けない体。



「拓磨も、珍しいな。こんな時間に」
「……いや、俺は………電気が明るいと、眠れな………」
 ツゥと背を流れる冷や汗。
 かろうじて動く視線を、声の主へと向ければ……
「ゆ…イチ…いつの間に…」
 からからに乾く喉。
 

 襖を開けた気配は感じなかった。
 もちろん、足音もである。
 ……なのに、彼はここに居た。


 座っている二人を見下ろし、滅多に見れない笑みを口元に浮かべている。
 金色の眼差しは、キラキラと輝いており……
 それが、決して嬉しい…とか、楽しい…などという、正の感情で無い事を、二人は知りすぎるほどに知っていた。
 そして………

「…そういえば、真弘。……随分と面白い事を言っていたな。確か…黒とか…紫とか…」
「い…いやいやいやいや、違う。違うぞ、祐一、俺たちは決して、珠紀のパンツが」
「て、だから、どーしてアンタは、そう一言…」
「そうか……珠紀の……」

 瞬間下がる室温。
 変わらず、祐一の口元には笑み。
 だが………

「真弘、いくら事故とは言っても、やはり、親友の恋人の下着を見るのは如何なものかと思うのだが」
「て、ありゃ不可抗力だろうがっ!!」
「しかも…実は、少し、ラッキーと思っていた事を知っている」
「………」
 ぎこちなく、真弘の視線が反らされる。
「拓磨も…」
「俺は、興味ねっすから」
「………確カニ、アイツ履イテナサソ……」
「…スンマセン」
 がまの油のように、だらだらと冷や汗を流す二人。
 正直に言おう。
 ラッキーと思った。
 心臓にバクリと来た。
 忘れようとは思いつつも、忘れるのが勿体無いと、少しだけ…本当に本当にほんの少しだが、思った。
 しかし、それは性…違う。青少年ならば、仕方がない事ではないだろうか。
 使命のみに費やしてきた人生である。
 ベッドの下に秘密の宝物も無ければ、いきなり開けられて困る引き出しも無い。
 いくらモテていたとしても、彼女すら作った事はない。
 こんな自分達を、一体誰が責められようか。

 真弘は、強引に固まっていた首を動かし、口を開け………


「真弘」


 恐怖。

 それは、ロゴスと戦った時ですら感じた事の無い恐怖だった。
 祐一の手が伸びる。
 ふわりと漂う、白い影。
 指先が、真弘と拓磨の額を掴み………


「俺もこんな事はしたくはないが…」


 思わず、嘘付けっ!!
 と、言いそうになるも、それは言葉にならなかった。
 薄れていく意識。
 働かない思考。
 重い瞼が完全に落ちきり……………………



※※※



 日の光が窓から差し込む。
 耳に届くのは雀の鳴き声。
 いつ、布団に入ったのかすら曖昧なまま、拓磨と真弘は目を覚ました。
 最後に残る記憶は、祐一に額を掴まれた、あの場面。
「おい、拓磨」
「…何も変わってねっすよ」
「だよなぁ」
 目に見えるものは同じ。
 記憶も、しっかりと残っている。
 てっきり、珠紀のあのシーンが消されるのだと思っていたが…………いや………


「た…拓磨…」
 青くなる顔色。
 拓磨も、とたんに口に手をあてている。
 まるで、胃からこみあげる何かを堪えるように………

「し…んじらんね…っ、ぅ」
「センパイ、考えないよう…っ、ぅプ」
「ば、馬鹿、吐くなよ……あ、つか、俺がヤベ」





 祐一がかけた幻術。
 いや、幻術というよりも、それは、暗示に近いかもしれない。
 クリスマスの記憶はある。
 物理的に何をされたわけでもない。
 しかし………
 まだ、物理的に殴られた方がマシだったのかもしれない。
 あんな……
 クリスマスパーティーのあの場面を思い出すたびに、珠紀の姿が、ドライの姿に変わってしまうくらいなら……
 珠紀だと解っているのに、思い出すのはドライの紐パンが落ちる場面。
 その日を境にして、拓磨と真弘は、決して祐一を怒らせまいと、心に誓ったのであった。

================================================
あとがき。

すんませんっしたっ!本当に、すんませんっしたっ!
いや、きっと、真弘先輩と拓磨のベッドの下には、宝物あるかもしれませんっ!(そこか)
ちなみに、私はドライの紐パンが落ちてきたら、少し引くかもしれません。頬を赤らめ、肩を小さくさせて、潤むドライ………ぅぷ。
せめて、アインにすれば良かった………
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COMMENT



かりゅん様へ。

2007-01-19-Fri-17:32
かりゅん様、コメント有難うございますっ!
お気に召していただけたようで、本当に良かった!
いや、もう、あんなお話しの後なので、こんな守護者は守護者じゃネェ!と、お叱りも覚悟していたのですが(笑)もちろん、気分的にはおまけと言う事で(笑)

…て、コメント、全然嫌なんかじゃないんでっ!
むしろ、すごくすごく嬉しいですからっ!

アイン紐パンは、ツヴァイじゃダメなんですよ。
アインかドライじゃなきゃっ!
何気に、アインはギャグに絡め安いと思いませんか?まじめな顔をして、これが、アリアの意思とか言って、フリフリエプロンで、お出迎えとかしてくれそうにないですかっ!?(妄想しすぎだから)


何気にブラック祐一先輩は、ありとあらゆる常識を見事に超えてくれる存在ではないかと。
きっと、幻術をかける時も、珠紀以外の情報はシャットダウンなのですよっ!
ほら、祐一先輩の頭の中は、真弘先輩達と合う前の珠紀の姿だけが残っているので、ダメージゼロ。

きっと、祐一先輩は、惚れた女のためなら、普通に世界を滅ぼしちゃいそうです。
エロ担当ですし(関係ない)

かりゅん様が妄想菌を培養していただけるなら、あれですね、きっと、カンパニーができますともっ!
妄想秘密結社がっ!!
水面下で着々と増えていく妄想社員。素敵です(うっとり)
かりゅん君、これからもよろしく頼むよ(調子にのりすぎ)

ではでは、本日はこの辺で。
今回も、コメント、本当にありがとうございましたー。
また、ぜひぜひ遊びに来てください。

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2007-01-18-Thu-22:58
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あやちゃん様へ。

2007-01-18-Thu-06:54
今晩は、コメント有難うございますっ!!
アインのふんどしは、もちろん白フンかと。
個人的に、紐パンで、前モッコ…(げふげふ)でも、私的にはOKかなと、思ってみていたりして(笑)
ちなみに、ツヴァイはビキニっぽくありませんか?

シチュは、本当、こういう企画が無ければ、思いつかないようなシチュが多くて、とてもとても楽しんで書かせていただきました。
や、本当に楽しかったです。

また、企画はする予定だったりしますので、ぜひぜひ、また、遊びに来てくださいませ。

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2007-01-17-Wed-22:04
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秘密の花園

秘密の花園#フランシス・ホジソン・バーネットによる小説。本項で詳述。#松田聖子のヒット曲。----秘密の花園(ひみつのはなぞの The Secret Garden)は1909年に発行され
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