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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

音に鳴らない声。

2007-06-26-Tue-01:04



 アイシテイルと何度その言葉を告げたらいいのだろう。
 愛していると何度その音を奏でたらいいのだろう。
 きっと解っているだろうけれど
 それでも告げずにはいられない。



 愛している
 愛している
 愛している

 白い頬に手を当てて
 伏せる瞼に口付ける

 愛している
 愛している
 愛している

 溢れ出す想い
 溢れ出す心

 見つめているだけで幸せで
 共に居るだけで幸せで


「愛している」


 口に出して言ったなら、きっと恥かしそうに頬を染め
 それでも同じ言葉を返してくれる。

 愛している
 愛している
 愛している
 愛している
 愛している
 愛している
 アイシテ…………


 触れる唇で音を隠し
 零れる笑みに胸が痛む。
 こんなにも幸せで
 こんなにも愛しくて

 なのに…なぜ………

 痛む胸のシャツを握り、俯き少女を瞳に写す。

 少女の指先が目尻を辿り、そっと囁く声に抱きしめる。
 

 そうか………


 唇のみで紡ぐ言葉。
 細い体を腕で閉じ込め、その肩へと額を乗せる。


 愛している
 愛している
 愛している

 溢れ出す想い。

 不安…なのだ…

 少女が自分の前から消えはしないか。
 少女が自分から離れはしないか。

 こんな想い、知らなかった。
 これほどに…人を…求めた事など無かったから。

 ゆっくりと叩かれる背。
 上げた顔に映る少女の笑み。


「側に居ますよ」


 ずっと……


 落とされた約束。
 誓いの言葉。


「愛している」


 笑みと共に落とした声に、再び重なる唇の熱さ。


 もう…一人じゃない…
 心に落ちた雫は広がり、色を変えて広がる世界。

 重なった指。
 分け与える……命……

 君と…共に……




『愛している』




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あとがき。
SSというよりも…ポエム?です。
表面には出ない、祐一先輩の想いを書きたかったんですけど、上手くいきませんね。でも、祐一先輩は、もう、珠紀が好きで好きで好きでたまらないんじゃないかと。
顔には出ないけれど、そばに居たくて、溢れる想いを伝えたいけれど、言葉だけでは足りなくて…そんな感じで書きました。
タイトルは別に誤字じゃないです。わざとです。
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