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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

アラロス:カーティス×アイリーン【林檎と蜂蜜】

2008-01-05-Sat-21:19
※注意※

このお話しは、緋色でも翡翠でもなく、アラビアンロストという乙女ゲーの二次創作SSになっております。
それでもよろしければ、↓へとお進みくださいませ。





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【林檎と蜂蜜。】







 傾きかける太陽と、口内に広がる甘い味。
 つむぐ言葉を捜しつつ、カーティスは少女に気づかれぬように息を吐く。
 最初はほんの好奇心。
 普通になりたいと紡ぐ少女の、普通ではないだろう方法に、普段ならば気にもかけないだろうにもかかわらず、いつもの気まぐれが頭をもたげた。
 利害関係が一致しなければ、話しを聞いただけで終わったであろうその関係。
 けれど…
「あーぁ、まったく、何でこんな事になってしまったんでしょうね」
 手に残る汁を舌で舐め、未だ手元の林檎に夢中になっている少女へ視線を向ける。
 投げかけられる疑問や、向けられる眼差し。
 その一つ一つに動き出す己の感情は、未だかつて味わった事が無いもので。
 煩わしいと思う反面、それを楽しんでしまっている自分を、正直、新鮮な眼差しで見つめている自分も確かにそこに居て。
「何?何か言った?」
 上げられた眼差しに、交わす視線。
 首を横に振れば、何が可笑しいのか笑みを浮かべ再び林檎へ落とされた。

 整った顔立ちはしていると思う。
 一般的に美人の部類にも入るのだろうと、そう思う。
 だが、いかんせん、性格がいただけない。
 王族という地位に居て、じゃじゃ馬と言ってしまってもいいだろうその行動力。
 少女の言う、普通の人間ならば裸足で逃げ出してしまうのではないだろうか。
 だが…

「残念ながら、僕は、普通ではないんですよねぇ」
 困ったものだ…とため息をついて、少女に聞こえぬ事を良い事に、更にもう一つため息を。
 王族に尻尾を振るつもりもなければ、少女の機嫌をとるつもりもない。
 けれど…

 夕日に照らされる少女の横顔。
 僅かにざわめく己の感情。

「まったく、プリンセスは面白い」
「…さっきから、何よ」
 ようやく食べ終えたのか、空になった両手を泉で洗い、不機嫌そうな少女の声が耳に届き…
「いえいえ何でも。随分とお上品に食べていらっしゃると…」
「…喧嘩売ってんの?だいたいねぇ。こんな所で上品になんて食べていたら、日が暮れちゃうわ」
「ええ。プリンセスにはそのくらいが丁度良い」
「それは、女らしくないって言っているのね」
「おや?そう聞こえますか?」
「ええ。とってもっ」
 意識せずとも上がってしまう口角に、明らかに機嫌の悪くなっていく少女の表情。


 最初はただの好奇心。
 次に一致した利害関係。
 嫌いな暑さの中を歩くのも。
 煩わしい他人と共に歩むのも。


 今は未だ知らなくても良いその感情を。


「協力してあげますよ。プリンセス」

 僕を飽きさせない貴女のために。




 夕日が沈む、今だけは。



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あとがき。

林檎と蜂蜜。なんか、バー○ンドカレーのようですね。
こう、乙女ゲームをやっていると、唐突にそのSSが書きたくなる時があるわけで…それで、思わず、こう、書いてしまう事もあるわけで…
アラロスは何気にPC時代から知っていて、カーティスは昔から好きだったわけなんですけど…いやいやいやいや、再発しました。
アラロスのキャラは皆好きなんですけど、まさか書こうとも思っていなかったんですけど、でも、カーティスがあまりにも純真で(マテ)
不器用でっ
愛ですね。愛。真弘先輩がやっぱり一番ですけど(毎度言ってる)でも、アラロス本とかも作りたいです。…何か、作りたいものが増えすぎて、自分でも何がなにやら…
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COMMENT



ちはや様へ。

2008-01-05-Sat-23:37
ちはや様…シンクロ率高すぎです(笑)
私、たった今、丁度今っちはや様の日記にコメント書き込んだ所なのにっ(大爆笑)
どれだけソウルメイツなんでしょうね。本当に。
でも、カーティスはいいですよねぇ。
いっその事、アラロスコピー本でもつくりますか?
微妙に世間の波から遅れてるっぽいですけど…でもでも、4月になれば出るソフトもいっぱいあるし、また、本、作りたくなりそうですねー(うきうき)
お互い、ゲーム三昧、頑張りましょうーっ!!

管理人のみ閲覧できます

2008-01-05-Sat-23:33
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