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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

遥か3:知盛+望【欠けた月】

2008-03-18-Tue-23:33


【欠けた月。】

(知盛+望)









 ざわつく木々。
 闇夜に浮かんだ白い月。
 お互いの顔すらわからぬ中、白刃の煌きのみが確かなものとしてそこには合った。
 踏みしめた葉が乾いた音を立て、己の鼓動が確かなものとして耳に届く。
「俺を…殺すのか?」
 耳に届く声。
「えぇ、貴方を殺す」
 意思を乗せて発する音。
 風に乗って葉が揺れ、一陣の光が頬を掠める。

 いつかはこうなるべき相手だと解っていた。
 命を救おうと時空を飛び越え、そのたびに刀を合わせ、散った紅の色。
 これは恋などではない。
 愛なんてもっての他だ。
 助けたいと思って、死なせたくないと思って、けれど、殺したくて、殺したくてたまらなかった。
 高鳴る鼓動。
 高揚する感情。
「やはり…な」
 暗闇から見える、銀色の髪。
「オマエは、俺と、同じ…ものだ」
 相容れぬ存在。
 決して解り合えぬ存在。
 だが…
「…そうね」
「否定を、しないのか?」
「しない」
「…ほぅ?」
 相手が笑う。
 哂う。
 嗤う…
 否定し続けてきた。
 自分は違う。
 相手とは違う。
 戦いに楽しみなど覚えていない。
 命のやりとりなどまっぴらごめんだ。





 うそ






 本当は…

「知盛」
 刀を構える。
 口元に浮かぶ笑み。
 足を踏み出す。
 力を入れる。
「源氏の、神子…」



 優しさなんて要らない。
 愛しさなんて要らない。
 ただ………



『貴方が、欲しい』




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あとがき。

このお話しは、○ou ○ubeの遥か3動画を見ていたら唐突に書きたくなった作品だったりします。
遥か3でSSは今まで書いた事は無かったのですが、何気に遥か3は大好きです。
雅臣ルートと、リズ先生ルートがもうっ!!!!泣きました。えぇ、泣きましたともっ。
知盛ルートはですね、こう、痛い感じが大好きでした。…といっても、遥か3大分プレイしていないので、別人ぽくなっているかもしれませんが(遠い目)
しかし…本当、痛い系好きだなぁ。自分…と思ってみたり。
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