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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

ヒカリ。(遥か4:アシュヴィン)

2008-06-30-Mon-20:26




【ヒカリ。】

(遥か4:アシュヴィン)




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 黄金色の髪。
 空色の眼差し。
 日の日差しのような強い意思をその瞳に宿し、たおやかな外見にも関わらず、その身を持って常世へと弓引くその存在。


 城の回廊を歩き、黒い太陽を視界へと入れ、アシュヴィンは先ほどであった一人の少女へと想いを馳せる。

 流れる星。
 現れ出た光。
 その光が何者なのか、アシュヴィンは当に理解していたし、だからと言って躊躇うつもりも、手を緩めるつもりも、ありはしなかった。
 だが……

 磨かれた床に留まる足音。
 僅かに伏せた瞼にすら焼きついた、あの存在感。
 敵であるとわかっているのに高揚する感情。
 美しい女など、今までいくらでも見てきた。
武に優れた女ですら珍しいものではないのだろう。
 確かに金の髪が目新しいのだと言われれば、否定は出来ないが……

「柄ではないかもしれんがな」

 ぽつりと落とした声は闇に消え、口元に浮かぶ笑みは誰の瞳に入る事もなくその場へ留まる。
 光の化身かと思ったのだと告げたなら、側に仕えるリブは一瞬驚き、なんとも言えぬ表情で、熱でもあるのかと聞いてくるのだろう。
 だが、それでも…


「この先、この手にかける事があるとしても…」


 常世の者であるならば解るはず。
 きっと、自分達はあの光を求め、求め続けるあまりに奪う道を選んでいた。
 己が進む道は彼らとは、そう遠くないうちに別たれるだろう。
 それでも…


「俺も例外ではないという事だ」


 瞼を閉じても消える事のない光。
 行く手の妨げになるようであれば、不本意ではあるものの、消す以外に道はなく。
 だが、それでも……



 確かに少女を想い請う己が居る事を、アシュヴィンは不思議と嫌ではなかった。



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あとがき。

一人プレイしたら、一人SSを書こうと思ってはいるんですが…や、難しいですね(遠い目)
完全ファンタジー系って、うん。難しい。そんなわけで、アシュヴィンですが…色気がなくなりました。すみません。
本当は笹百合の後か、ED後のを書こうと思ったんですけれど、今、プレイしているのが5章なために、甘い雰囲気がなくなってて無理でした(笑)
次は頑張ります。
…てか、ラスト…微妙ですね。はい…
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