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朱色の刻

ゲーム「緋色の欠片」の二次創作小説ブログです。真珠をメインに守護者×珠紀を目指しています。他にも翡翠、悠久、VitaminXなど、NLオンリー乙女ゲーム中心に書いています。

星のしらべ。(遥か4:柊×千尋)

2008-07-29-Tue-02:50




【星のしらべ。】

(遥かなる時空の中で4:柊×千尋)











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 死が二人を別つまで…

 まさに、己の現状はその通りなのではないかと、柊は想う。
 視界に入る少女の涙。
 たった一つ、選び取った、導いた未来へ続く道。
 少女が白龍の力を手にする所を見たかった。
 少女が真の龍の神子となる姿を見たかった。

 けれど、本当は…


 耳に届かぬ声。
 触れても感じぬ温もり。

 どの道を辿っても、既定伝承は少女の元を離れる自分を示していた。
 ある時は己から。
 また、ある時は他人の手によって。
 いくつもの結末。
 けれど、そのどれも自分が少女の元に居るものではない。
 それで、良いと…そう、思っていた。
 幼い少女。
 愛しい少女。
 成長し、皆を引き込み、全ての頂点にたどりつく輝かしいその存在を、その存在の行く末を見る事が出来るなら。

 あぁ、けれど……


「私は、とうに…貴女から離れられなくなっていたのですよ」

 掠れた声。
 少女の嘆きは聞こえない。
 己の声も届かぬだろう。
 だが、それで良い。

 自分から離れたくないと願ってしまった。
 あの時と同じ過ちを歩みだそうとしていた。

 少女の側に居られない。
 それが変える事のない運命ならば…

 ならば、せめて………

「他人の手により、貴女の元を離れる私を……………」



 そうでもしなければ、離れられなかった。
 それほどまでに、私は………




 嘆きの調べが耳を打つ。
 闇へと落ちた意識を救う光の存在を、もう、見出す事は出来なかった。



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あとがき。

柊ルートで、柊が死んでしまうあのシーンです。や、復活しますけれども。
柊ルートの柊は、自分から千尋の側を離れる事が出来なくなったために、この運命を選んだ(byリズ先生)という妄想の元書いてみました。
見事絶不調継続中です。
そんな、緋色書こうと思ってかけなかったから、ストックしているこれをアップしただなんて、そんなそんな…
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